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JMBエアクラフト VL-3

JMBエアクラフト VL-3 MSFSのコンテンツ

Microsoft Flight Simulator(MSFS)に収録されている、JMBエアクラフト製の単発レシプロ、VL-3についてレビューしていきます。

Table of Contents

JMBエアクラフト VL-3

VL-3はチェコ共和国に拠点を置くJMBエアクラフトで設計、Avekoで製造される単発のレシプロエンジンを搭載した、低翼式のウルトラライトプレーン。

国際航空連盟の規定するマイクロライト規格に適合するように設計され

  • カンチレバータイプの低翼配置の主翼
  • サイド-バイ-サイド(並列式)の座席配置
  • 密閉式のコクピット
  • 格納可能な3点式の降着装置

を備えた機体構造になっています。

この手のマイクロライト規格の機体は組み立てキットとして販売されることが多いようですが、VL-3は基本的にはメーカーで完成機として組み上げられ、飛行可能な状態でユーザーにリリースされているようです。

国によってはマイクロライト限定のライセンスで飛ばすことが出来るため、本格的なライセンス取得前の飛行体験や、趣味のスカイスポーツの入門用の機種として人気なんだそうで。

ちなみに日本の航空法でもマイクロライト規格は『超軽量動力機』として規定されていますが、残念ながらVL-3は航空法の規格から外れてしまうため、超軽量動力機として登録することはできません。

もし日本国内でVL-3を操縦するのであれば、最低でも自家用操縦士のライセンスが必要になりますし、一般の航空機として登録する必要があるようです。

MSFSでのVL-3のスペック

  • エンジン:ピストンエンジン×1
  • 全長:16 ft(≒4.9m)
  • 全幅:27.70 ft(≒8.4m)
  • 空虚重量: 639lb (≒290 kg)
  • 最大重量:1,042 lb (≒473 kg)
  • 燃料搭載量:23 gal (≒87 ℓ)
  • 航続可能距離:690 NM(≒1,277.9 ㎞)
  • 最高高度:13,000 ft(≒3,960 m)
  • 巡航速度:130 KTAS(≒240 km/h)

VL-3が収録されているエディション

VL-3は

に収録されています。

このため、一部のアクティビティではVL-3が使用機体に設定されています。

機体のレビュー

外観

MSFSの他のデフォルト機と同じく、細部まで正確にモデリングされています。

JMBエアクラフト VL-3

単発レシプロ、低翼配置、流線型の丸みを帯びたデザインでいかにも早そうな機体形状です。

どことなくシーラスSR-22や、ダイヤモンド・エアクラフト DA40に似ているような?

おそらく流体力学での最適形状を踏まえてコンピューター上でデザインすると、似たようなデザインになっていくのでしょう。

たぶんですが、これからの単発レシプロ機はほとんどが同じようなデザインになっていくはずです。

コクピット

VL-3_コクピット

ジェット戦闘機のようなバブルキャノピーを搭載しているため、コクピットからの視界は良好です。

正面の計器パネルには2面の液晶ディスプレイが設置され、ここにはガーミンの統合グラスコクピットシステムが実装されています。

左にプライマリー・フライト・ディスプレイ(PFD)、右にナビゲーション・ディスプレイ(ND)が表示されるのは、SR-22やDA40と同じ。

ただし、SR-22にはバックアップ用のアナログ計器に、姿勢指示器、高度計、対気速度計がありましたが、VL-3の場合はバックアップ用の計器は対気速度計のみ。

このためSR-22と比較すると、全体的にシンプルなコクピットになっています。

ちなみにこのアナログの対気速度計、表示単位がkm/hとなっていますが…。

PFDに表示される対気速度はノットなので、だいぶややこしいことになっています…。

フライト

タキシング

MSFSで確認できる機体のスペックでは、VL-3に搭載しているエンジンが明言されていませんが、Wikipedeなどを調べてみると、マイクロプレーンによく使用されているロータックス912という水平対向4気筒のエンジンが搭載されているようです。

このエンジンの出力は74kw(101ps)とそれほど強力ではないんですが…。

タキシング

機体が軽いので、一旦動き始めたらすぐにエンジンをアイドルにしてやらないと、コントロール不能な速度まであっという間に加速してしまいます。

アイドルにしてもまだ加速するので、適時ブレーキペダルを踏んで減速してやる必要があるようですね。

地上滑走中のステアリング性能はかなり高く、少しラダーペダルを押し込んだだけでクイックに旋回してくれます。

このため、フットブレーキとラダーペダルを併用する必要は無さそうです。

ちなみに、足回りのクッションがかなり柔らかく設定されているようで、地面のギャップをとらえたり、急にブレーキかけたりすると、機体が激しくピッチングします。

ダンパーが無いバネだけのサスペンションが搭載されてるんですかね?

離陸

離陸

今回はフラップフルアップの形態で離陸しています。

エンジン出力がそれほど強くないはずなんですが、カウンタートルクが強く、離陸滑走中は機首が左に偏向する傾向があります。

軽く右にラダーペダルを押し込んで当て舵を取りつつ、センターラインをキープしたまま加速。

PDFのスピードテープにはVRが表示されないため正確な機首上げ速度が解りませんが、おそらく50ノット前後といったところでしょう。

今回は60ノットで機首上げ。

軽く操縦桿を手前に引いてやると、スムーズに機体が上昇していきます。

上昇

ピッチ角が10°前後にキープしたまま上昇すると、速度が90ノットで安定。

この姿勢を取ると最も効率よく上昇できるようです。

運動性能

最高速度

まずは高度2,000ftで水平直線飛行の状態にして最高速度を計測。

計器上の最高速度は119ノットでした。

PFDのスピードテープに設定されている制限速度は

  • 最大操縦操作速度(Vo):115ノット
  • 超過禁止速度(VNE):165ノット

ですが、エンジン出力の限界により、水平直線飛行でVNEを超えることはできないようです。

ロール制御

横方向の安定性が高いため、無風の状態であれば機体が左右に揺れることなく、水平姿勢を保ったまままっすぐ飛んでくれます。

その割に、入力に対するレスポンスが良いので、操縦桿を左右に倒せば、嫌がらずに素直に反応してくれるため、とても操縦易い印象です。

旋回時にピッチトリムが適正に取れていれば、操縦桿から手を放しても一定のバンク角をキープしたまま機体が勝手に旋回を継続してくれます。

ピッチ制御

ロールと同じく、ピッチ方向の安定性も優れています。

水平飛行中に変な縦方向の揺れを起こすこともなく、ピッチトリムが合えば手放しでも安定して飛んでくれます。

ピッチトリムのレスポンスが他の機体と比較すると若干鈍いので、細かい調整がしやすいというのもいいですね。

アクロバット性能

本格的なアクロバット機ではないので、アクロバット飛行するのは難しいです。

ループを試してみましたが、ループ頂点から機体が垂直降下をするあたりで急にバランスを崩して錐揉み降下に入る傾向があります。

錐揉み降下が始まるタイミングは失速速度までだいぶ余裕がある70ノット前後。

機体にGを掛けると主翼の空気が剥離して失速に入ってしまうんでしょうね。

一方でロールの方は特に問題なくできるようで、背面飛行も必要な速度を維持していれば、いくらでも継続することが出来ます。

ロール

失速性能

飛行中にエンジンの出力を絞り、どこまで減速すると失速するのかを調べてみました。

VL-3のフラップポジションはフルアップ、1、2、3の4段階。

それぞれのポジションでの失速速度は

  • フルアップ:38ノット
  • ポジション1:35ノット
  • ポジション2:32ノット
  • ポジション3:27ノット

でした。

機体が軽いため、失速速度はかなり低くなるようです。

失速テスト

着陸

着陸のためのアプローチ速度(Vat)は、一般的に着陸形態での失速速度(VSO)に1.3を掛けた値になります。

VL-3のフラップフルダウンの状態での失速速度は27ノット。

今回は計算しやすいように30ノットとして、この値に1.3を掛けたVatは39ノットになります。

着陸

39ノットでアプローチといったものの、私もそこまで操縦が上手い訳ではないので、なかなかきれいに速度を維持できませんね…。

実際のところは、45ノット前後でのアプローチになっています。

フラップ展開中はロール方向の安定性が向上するためか、レスポンスが若干悪くなりますが、進路の修正には問題ないレベル。

滑走路の上空に到達したあたりで40ノットまで減速。

最後にフレアをかけて30ノットで接地しました。

低速でも機体が安定しているのでアプローチしやすい機体です。

アプローチ速度から失速速度までそれほど余裕はありませんが、エンジン出力が強くレスポンスも早いので、ヤバいと感じた瞬間にフルパワーにすれば、簡単に失速からリカバリーができます。

まとめ

JMBエアクラフトのVL-3は、スカイスポーツの入門用や、パイロット候補生の最初期の訓練機として使用されるウルトラライトプレーン。

素直で癖のない操縦特性を持つため、MSFSでも飛行訓練にピッタリの機種なんですが…。

MSFSのフリーフライトで操縦の練習するならセスナ172やSR-22、DA40といった定番の訓練機が収録されていますからねぇ。

性能や特性、機能が似通った機種がいくつも収録されている中で、わざわざVL-3を選択する理由が無い…。

実機のオーナーやこの機体でトレーニングをしている人であれば、MSFSでもこの機体を頻繁に選択するかもしれませんが、そうでない人にはあまり魅力的に映らないのではないでしょうか?

個人的にはデフォルト機ではなく、マーケットプレイスで販売するアドオンでもよかったんじゃないかと思います。

飛行特性も操縦特性も他の定番訓練機より優れているんですけどね~。

優等生すぎて他の機体に完全に埋もれてしまっている、MSFSの隠れた名機といった感じでしょうか?

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